溝端淳平
ハチワンダイバー パーフェクトエディション DVD-BOX
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人気ランキング : 27143位
定価 : ¥ 23,940
販売元 : ポニーキャニオン
発売日 : 2008-11-19 |
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主演コンビの若さが輝く |
182勝0負の真剣師菅田健太郎役・溝端淳平さん、アキバの受け師中静そよ仲里依紗さん
この主演コンビのファンなら必見。
完璧ではないものの若さあふれる演技が微笑ましく、役におさまり切らないエネルギーを感じる。今後の活躍が期待できる若い二人の俳優の記念碑となる作品だろう。
将棋の真剣師たち(大杉連さん、劇団ひとりさん、京本政樹さん)のエキセントリックな演技も見もの。
脇を固めるサンドウィッチマンも容姿を生かした役柄、小日向文世さんがプロ棋士役で引き締める。旬の木下優樹菜さん安田美沙子さんらが華やか。
後半のストーリーがややだれるが、そこは特典映像まで我慢して見よう。
メイキングは少ないが役者さんたちのクランクアップ映像、特に泣きじゃくる主演コンビの映像は貴重。
メイド姿の仲さんのバーチャル体験映像も楽しく、将棋好きな人にはドラマ内の13大勝負・棋譜完全再現の特典もある
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続編を作って欲しかったのですが・・・ |
初めは弱かった主人公が、ライバルとの対戦を繰り返すうちにだんだんと強くなってゆき、
次々と強敵を打ち倒してゆくという、感情移入しやすい要素を内包しているこの作品。深夜
の放送にも関わらず視聴率は9%前後を推移しており、あの時間帯にしては高視聴率だったの
ではないでしょうか。
実際、主人公である菅田健太郎(溝端淳平)が次々と強敵の棋士を倒してゆく様は小気味よく、
次はどんな強敵を倒してくれるんだろうとワクワクしながら観ていました。その他にも見ど
ころはたくさんあり、
・ 仲 里依紗さんの巨乳を強調したメイド姿(超カワイイです)
・ 安田美沙子さん(すみません、ファンなので・・・)
・ サンドウィッチマンと木下優樹菜さんが役者デビュー
・ CGを駆使した将棋の対局場面
などなど、見どころ満載です。残念だったのは、他の皆さんもレビューされていますが、原
作にはないオリジナルストーリーになってからの展開。やはり駆け足感が否めず、パワーダ
ウンしています。そこは原作に沿った形で終了とし(鬼将会本部に向かうあたり?)、続編
に含みを持たせた方がよかったのでは?ですが、あの終わり方では続編は作れそうもありま
せん。
とはいえ、全体的にみれば優れたエンターテイメント作品だと思いますし、私は好きです。
ぜひ続編を作って欲しいのですが、無理ですかね?あ、それから新垣結衣さんが歌う主題歌
「Make my day」はとってもいい曲です。
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仲さんのテレビ代表作 |
これを視てから仲さんのファンになった私としては、ようやくのDVD化に感無量です。
一般的にはオリジナルシナリオの後半部分の人気が薄いようですが、単純に仲さんのメイド姿が減ったからではないでしょうか。
そのこと自体は同感ですが、私的には良いシナリオだと思います。
ただ最後は、もっとはっきりした終り方にしてほしかったと思います。
特典については、もっとメイキング映像を充実してほしかったのですが、マルチエンディングの映像で存分に仲さんのメイド姿がみられたので、これはこれで良かった。
純喫茶磯辺のDVDがでるまで、しばらくは繰り返しみようと思います。
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将棋バトル?いやメロドラマだろ(笑) |
前半は迫力のCGと俳優の熱演により原作のエキセントリックな魅力を見事に伝えきっており素直に面白かったです。
しかし、後半でオリジナル展開に入り菅田の妹が改心したあたりから辟易し始め、最後まで見終わって抱いた感想は「超ガッカリ」の一言です。
ツンデレ妹、母を捨てた父への復讐、娘を守るために泣く泣く悪役を演じた父、どこかで見たことがあるような設定ばかりが登場しどれもが予定調和の域を出ることなくベッタベタなストーリーを展開していきます。延命器具を付けたまま将棋を指す清十郎などキャラ設定は悪くないのですが、ストーリーの凡庸さが全てを台無しにしています。見ているうちにギャグなのか確信犯なのか見分けが付かなくなっていき、終盤は見ている方が恥ずかしくなってくるぐらいでした。つるの剛士のわかり易いまでの噛ませ犬っぷりは爆笑ものでしたけどね。
真剣師という触法ものの設定が物語にはめた枷は予想以上に重く、結果として「ハチワンダイバー」は粗悪品乱造のメロドラマの一つと成り果ててしまいました。
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美しき最後の一手 |
ドラマを見終わってから原作を読みましたが、途中までは比較的原作に忠実にドラマ化されていました。しかし原作がまだ連載中のため、途中からオリジナルストーリーになっています。途中から破天荒さが増した感じがするのは、そのせいです。
将棋の話ですが、将棋を知らなくても楽しめるドラマです。対局のクライマックスでは、CGや音響効果をたっぷり使った上に、大上段に振りかぶって駒を振り下ろすとか、相手が吹っ飛ぶといったオーバーな表現を用いているので、格闘技ドラマを見ているような楽しさがあります。また、映像表現に独特なクセがあるので、人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私はかなり楽しめました。
主人公はプロになれなかった棋士ですが、「アキバの受け師」という、おそらく最強のアマチュア女性棋士に導かれ、強敵との対局と敗北を重ねるうちに強くなっていきます。「81マスの将棋盤の底に潜れ」という、かつて師匠に言われた言葉を思いだし、実践に成功したことから「ハチワンダイバー」と名乗ることになるのですが、なぜ「エイティワン」とか「ハチイチ」ではなくて「ハチワン」なのでしょう?でも確かにこっちの方が語呂が良い感じです。
基本的に主人公は挫折を繰り返すヘタレで、「受け師さんを守る」とか言いながら、女性にも腕力で押さえつけられるというかっこ悪さなのですが、さすがに将棋盤に「ダイブ」した後の逆襲はかっこいいです。
最後の対局の最後の一手は、斬新というわけではありませんが、とても美しい映像で印象深いものでした。
ゲストの対局相手も素晴らしい演技者ぞろいでしたが、レギュラーのサンドウィッチマンの2人には驚かされました。この2人を主役に刑事ドラマとか作って欲しいなと思ったほどです。また、師匠役の小日向さんも実に味わい深い演技をされていました。
使用された音楽がまた素晴らしく、ヤマ場になると必ずかかる「CHECKMATE」という曲が最近のお気に入りで、サントラも買いました。
ただ、ラストシーンだけは訳わかんないです。あれは不要でしょう。日本のドラマや映画の監督には、最後どんでん返しにするのが作品の価値を高めると思っている人が多すぎるような気がしますが、観客・視聴者に後味の悪い思いをさせるのはいいかげんやめて欲しいです。だから私の中では、あのシーンはなかったことにしています。