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人気ランキング : 51724位
定価 : ¥ 2,800
販売元 : 松竹ホームビデオ
発売日 : 2007-01-27 |
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美男美女の悲恋物語 |
原作も読んだのですが、私は映画のほうが感動しました。(ただし原作を読んでいないとディテールまで理解できないところもあるのですが)
登場人物はみな魅力的だし、どのシーンも迫力あって美しい。なんといっても主演二人が美しく、瞳でする演技が素晴らしい。
朧が弦之介にどうしても破幻の瞳を使えず、そして弦之介もいつもの術を使わず、あえて朧に殺されるシーンに泣きました。最高のラブシーン。
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忍とは… |
前評判通りの美しい映像は、何処をピックアップしてもスチール写真に出来る位であり、衣装も個々のキャラクターに凄く合っていて、バックに流れる音楽の幻想的な壮大さ、この3つは日本映画の中ではにレベルの高い美しさだと思う。
が、アクションとラブストーリーを併用させたストーリー、登場キャラの多さから思えば何処を取っても中途半端な展開なのが、非常に勿体ない。
それは、単に映画の時間の短さなのか?脚本の薄っべらさが原因なのか?
多分、どっちも。だろう。
単純に弦之介と朧のラブストーリーとして映画を観るならば、感動出来る部分もあるが、アクション映画としては、評価に苦しむ。
オダギリジョーと仲間由紀江の台詞が少ない分、眼力で感情を表現した演技(映画の中でも、眼力を遣った忍術を操る二人)と、ラストに浜崎あゆみが唄う「HEAVEN」に合わせた、弦之介と朧の2ショット写真には感動したので、☆3つだか…。
忍とは…はかない者。映画も、はかない物になっちゃった感じ。
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弦之介がこれでは |
原作とは相当違っているのだろうと予測していたが思ったほど悪くはなかった。
朧、天膳、夜叉丸、小四郎、蛍火、陽炎などの雰囲気が出ており、役者の演技にもなかなかの迫力を感じた。
しかし、最も格好良いはずの甲賀弦之介は最もカッコ悪い。弦之助のキャラクターがまったく出ておらず、役者の演技も下手だ。どうしてこんなキャスティングにしたのか疑問が残った。
オダギリジョーという役者は本映画で初めて見たが、人間的な深みが感じられなかった。
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もうちょっと・・。 |
忍びを必要としなくなった、そんな時代に生きた甲賀と伊賀、両家の忍び達。
そんな彼らの生き様を描いた作品。
見せ方が綺麗で、面白かったんですが
欲を言えば、仲間ゆきえ演じる朧の瞳の能力シーンがもっと見たかった。
後は、もう少しアクションシーンがあってもよかったと思う。
(というより見たかったです!)
結末はけして完全なるハッピーエンドとは言えないけれど、
1度見てみても損は無い作品だと思います。
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原作と比べて |
映画を見た後で原作を読んでみました。
映画は映画の、小説は小説の良さがあります。映画の評価はさほど高くなかったように記憶していますが、映画としてはよく出来ていたのではないでしょうか?
まず、主人公の二人に関しては映画の方がずっと魅力的です。
原作の伊賀の朧は全く忍としての自覚もなければ、普通の小娘にすぎず、映画の朧(仲間)の方がずっと忍の頭目らしく凛としていました。
又、甲賀側の弦之介(オダギリジョー)も映画の方が良かったと思います。映画のよさはこの二人によるものが大きいでしょう。薬師寺天膳(椎名)陽炎(黒谷友香)他、ミスキャストはなかったと感じます。
ただ、時間の関係もあるのでしょうが、原作での各派10人同士の戦いが6人同士と半分になった上、見せ場である死闘シーンがかなり少なく、(最初の御所での力比べはかなり迫力があったのに)各自が業を殆ど見せることなく、あっと言う間に決着がついてしまい、弦之介や朧の業がどういうものであるかは映画を見ただけではわかりません。あの瞳の意味は何か原作で初めてわかりました。
個人的には天膳がもっと活躍してほしかったのですが(十分ですか?)蛍火(沢尻エリカ)は原作ではかなりの使い手なのですが映画ではお飾り、原作の朧状態になっていました。仕方ない事ではあるのですが、原作の蛍火は非常に出目キャラクターですのでそれはかなり残念です。
ラストも映画と小説は異なりますので、映画を見た方は原作「甲賀忍法帖」を読むことをお勧めします。私は原作のラストの方が好きです。これも好みが分かれると思いますが、私は両方との楽しめました。