行定 勲
クローズド・ノート スタンダード・エディション [DVD]
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人気ランキング : 24460位
定価 : ¥ 3,990
販売元 : 東宝
発売日 : 2008-03-28 |
小学校の先生になりたいと願っている女子大生・香恵が、引っ越し先のアパートで前の住人が忘れていったらしい一冊のノートを発見した。それは小学校教師・伊吹が綴った日記だった。読み進むに連れて香恵は、教師としての伊吹に憧れると共に、そこに綴られた伊吹の恋に大きな影響を受けていく。そしてバイト先に来た画家の石飛への想いを募らせていくのだが……。
沢尻エリカがごく普通の女子大生を好演した恋愛ドラマ。監督は意外な展開になると公開前は語っていたが、その割には後半の展開を予感させる演技を伊勢谷友介にさせていたりと、本当に観客を驚かせたかったのか疑問に残る。しかもリアル感を大切にしているように前半は見えたのに、後半にはやたら劇的な演出(紙飛行機がいっせいに飛ぶなど)になったり、正直、なにかちぐはぐな感じがある。だが俳優たちの演技はみんな本当に素晴らしいと思うし、小道具の使い方なども悪くない。だからますます何か勿体ない感が残る作品となってしまった。(横森文)
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ほのぼのマッタリ 美しい描写 |
マンドリン演奏会の面白さは絶品。
PCの時代の万年筆。
シーンシーン見事な色使い撮影の美しさ。
沢尻エリカの繊細な可愛さ。
全編を通じる音使いの見事さ。
ララのテーマ、イルマーレ、魔女の宅急便を
チャンポンしたユニークさ。
マッタリした楽しさに溢れた絶品作。
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死者のプライバシーはどこへ? |
この映画、タイトルですでにネタをばらしているから、『刑事コロンボ』を観るつもりの心の用意をして観てみました。結果は案の定でしたが、伏線とは思いもしなかったことで真相がわかる、という演出は、なかなかイケてると感心しました。だから、尺の9割までは良かったんですよ。でも、ラストの1割があざとないもんだから、結果的にゲロゲローになっちゃうんですよね。他人の日記を、公衆の面前で読み上げたりするなよ、アンポンタン。もちろんその戦犯は、監督の器量の問題であって、それを演じなければならなかった役者さんのせいではない。
ともかく、派手な事件が起こるわけでもない(起こった後の後日談だし)淡々とした映画なら、ラストもさらりと、え?ここで終わりなの? 的な終わり方でいいのですわ。生きている方のヒロインが、特製コロッケだかなんかと、切れ端を貼り付けた日記をセットにして、そっとあの絵描きに手渡すだけでも、充分に感動できるんだからさあ。絵描きの男は、一人で日記を読んで、一人で泣いていればいいんですよ。
映画は最初の5分も大事だけど、ラストの5分も丁寧に扱ってほしいものですね。まあ、見て損をした、とまでは思わないから、大甘の評価で星三つ、にしておきます。
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可も不可もなし・・・? |
お話としては、驚くほど面白くもないですが、地味ながらそこそこの佳作といってもよいできなのではないでしょか。
主演の沢尻嬢は、劇場公開当時その不可解な言動でおおいに世間を騒がせましたが、
映画の中では、よくいえば純真無垢な、悪くいえばむちゃくちゃ垢抜けないダサダサなかんじが
よい意味で予想外で、なんだか好もしく感じてしまいました。
どうでもいいことですが、エンディングで流れるYUIのLove&Truthは、CDとはアレンジが
違ってたのでは…。荘厳なストリングスがあの曲の肝なのに、弦のパートが安っちいシンセみたいにしか
聞こえなかったのは私のボロスピーカーのせい…?
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肝心なのはノートの筆者 |
映像もきれいだしそんなにつまらないってわけではないのだけれど、評価が低いのは分かる気がします。
この話で肝心なのはきっとノートの筆者。本来ならこの人物の魅力に映画を観る人が惹きこまれていくはずだったのだと思います。けれど、最後まで特にこの人物に魅力を感じることはありませんでした(別に竹内結子が悪いわけではないような…)。これでは感動できるわけがありませんよね。
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主演は一体誰ですか? |
最近色々ありましたが沢尻エリカさんの演技力に期待して見ました。残念ながら平板な感じは否めずがっかりしました。他方、竹内結子さんの演技は素晴らしく先輩女優としての深みを感じさせてくれました。すっかり主客転倒のようでした。
私は最近の若い俳優さんたちの演技を注意深く見ています。映画ばかりでなくTVでのドラマでも様々な役割をこなしていかないと中々伸び悩んでしまうのではないかと思います。特にNHKのドラマは単発ものでも中長期間のものでも構成がしっかりしており、若手俳優にも本格的な演技が要求されます。これまで決まったイメージでしか演技できなかった俳優さんがある時を境に急に幅を広げるのを時折目にします。それまでの印象を大きく超えた演技をしていることに驚きを感じるのです。
やはり俳優さんはじっくりと演技の経験を重ねないと大きく飛躍することは難しいのですね。