決して安くは無い本なので勝手に「分厚い本なんだろうなぁ・・・(嬉)」と思っていたのですが、
届いた本はハードカバーの上、予想外の薄さでした(笑)
映画サイド・原作サイドをそれぞれ章立てて『おろち』という作品を検証しています。
本の内容紹介に「豊富な原作イラストはもちろん」とあったので、イラスト集的なものを期待していたのだが、
監督・出演者のインタビュー、衣装のデザイン画、ポスタースチールなど、映画サイドが充実しているので、
映画パンフレットの豪華版・・・というような感じの本です。
本のサブタイトルに-楳図かずおの世界-とありますが、-映画・おろちの世界-と表題した方がシックリきそう。
原作サイドは、楳図先生による、原作全話解説が読み応えありです!
インタビューでは、「連載は掲載誌の都合で終わった」という驚愕の事実も明かされます。
期待していたイラストギャラリーは、カラーで7ページのみという、少し残念なページ数でした。
本の値段が値段ですし、楳図先生の作品でこういうムック的なものが作られるなんてそうそうないので、
思い切って、「連載時の扉絵全話分収録!!」なんていうのを、お願いしたかったなぁ?。
しかし、連載時のカラー扉絵(5回分)全てと、既に絶版になっている秋田書店刊のコミックスのカバーイラスト(1巻と3巻のもの)が大きなサイズで見ることができたのは良かったです。