鈴木京香、安藤政信の主演で映画化された佐藤マコト原作の人気コミックを、鶴田真由、オダギリジョーのフレッシュなキャストでTVドラマ化した心温まるファンタジック・ラブ・ストーリー。心に思ったことのすべてを「悟られ」てしまう1000万人にひとりの不可思議な体質の青年外科医(オダギリジョー)と、そんな彼と真摯に向き合おうとする同僚の病理医(鶴田真由)との交流を描く。
傷ついた心をどんなに強がって隠そうとしても、「サトラレ」ゆえにすべてが周囲の人たちにわかってしまう主人公のせつない境遇が、毎話毎話に盛り込まれているあたりはTVドラマならではの面白さ(TVドラマ版では、ヒロインの設定がサトラレの監視役から同僚の医師に、主人公を見守る家族が祖母から母親に変更になっている)。特殊な境遇にありながらも健気に振舞う主人公を、オダギリジョーがさわやかに好演。(麻生結一)
同名の漫画(佐藤マコト・講談社)のTVドラマ化
全10話の内 5話と6話を収録
「『サトラレ』とは 自分の考えていることが 周囲に知られてしまう天才のコト」
第5話 サトラレ同士の接近
サトラレの医師・里見健一と、もう一人のサトラレ・矢沢が急接近!
サトラレ同士が近づけば、お互いの思念波で、お互いがサトラレであることが分かってしまう
周辺のみんなは、なんとかしようと奮闘する中 星野法子は、矢沢の妻・と交流していくが…
第6話 サトラレと赤ん坊の心の交流
里見は病院で、書き置きと共に、置き去りにされた赤ん坊を発見する
書き置きによると、母親が病院にいるようなのだが…
原作と違い、全部がハートウォーミングなストーリーに 仕上がっている
主人公は一人 原作の西山幸夫と里見健一を、足して二で割ったキャラクター性
なおかつ 名前・環境・設定は「里見健一」である
ネタは原作をまとめ骨組みにし、オリジナルで肉付けしたモノ(五話)と、
ほぼオリジナルモノ(六話)とがある
それでも楽しめたのは、原作の完成度の高さ、脚本の完成度の高さ、故であろう
現実にあり得ない設定なので、原作ではどこまで現実的にできるかが、鍵であったが、
ドラマでは、むしろ『ハートウォーミング』にポイントが置かれている
原作とは別物になっているが、楽しい