2作目「茄子スーツケースの渡り鳥」とは全く作風の異なる1作目。
浦沢直樹風のキャラクターはシンプルでカッコ良く、演出も少しハードボイルド調。
レース中の選手同士の駆け引きのドラマは2作目よりも緻密で面白い。
(ラスト近くにちょっとありえない展開があるのはご愛嬌)
ジブリチックでよりポピュラーになった2作目ではこの駆け引きの描写を少し抑えているので、
1作目で「こんな腹の探り合いがあるものなんだ」と頭に入れておくと、2作目もより楽しめます。
ブルーレイ商品としては、作品自体が新しくはない為物凄い高画質という訳ではありませんが、
DVD版と比べればストレス無く鑑賞できるレベル。(2作目ブルーレイ版の方がより高画質。)
限定版DVDにのみ収録していたミュージッククリップ「自転車ショー歌なんでショーか?」は、
なんて事ないアメリカ風アニメですが、自転車好きでマイ自転車をカタログめくって選んだ事が
ある方ならば、きっと何だか意味も無く嬉しくなってしまう不思議アニメ。是非ご覧下さい。
2作BOXも出してくれればもっと良かったんですが。