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人気ランキング : 4513位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : バップ
発売日 : 2007-10-24 |
「プロって言うのは仕事以上のことをやっちまうやつだって!」。名セリフが心地よい。ペダルのひと漕ぎは、人生を変える、ネジのひと巻。スペインのアンダルシア地方を駆け抜ける自転車ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を見事に描いた、大傑作。自転車レースは決してひとりだけで走るものじゃない。チームメイトと協力し、ライバルと駆け引きをしながら、人々の想いと願いを背負って走るのだ。生まれ育った土地から抜け出したいと思っている、地元のロードレーサーのぺぺ。彼はレースの駆け引きの中で、いつの間にか集団の先頭を単独で走ることになる。はたしてゴールまで実力あるベテラン勢から逃げ切ることができるのか。彼はアンダルシアから逃げるように、実力以上の速度で駆ける、駆ける、駆ける。先頭をはたしてたったひとりで走る彼をつなぎとめるものは……? スペインに暮らす地元の人々の生活を丹念に描くからこそ、彼の想いが痛いほど伝わってくる。クライマックスとなるゴール直前のスプリントシーンのド迫力は、アニメーションならではの興奮にあふれる。一瞬もまばたきを許さない、実力派アニメーターたちの競演となる47分。監督はスタジオジブリ作品でも大活躍し、自転車マニアとしても知られる高坂希太郎。(志田英邦)
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一人の自転車レーサーの奮闘の物語。 |
映画「茄子 アンダルシアの夏」を見ました!
一人の自転車レーサーの奮闘の物語。
故郷を捨て、自転車レーサーになった主人公が、
レースを通して故郷に再び訪れる物語。
47分の短い時間で駆け抜けるアニメです。
青春時代を自転車に費やし、自転車で心を育てた自分にとって、
こうゆうロードレースに焦点をあてたアニメが出るのは本当に嬉しい。
レースの駆け引きも、解説・実況が丁寧だから分かりやすいし、
アシストに焦点をあてた所もとっても素敵です。
レースやってる人も、そうでない人もきっと楽しめるはずです。
そして、風景の描写もとっても綺麗。
自転車がヨーロッパでメジャーなスポーツなのが納得できます。
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原作の魅力を生かしきれず |
黒田硫黄の漫画「茄子」収録の「アンダルシアの夏」を、スタジオジブリのベテランアニメーター・高坂希太郎氏が映画化。
主人公ペペはロードレーサー。グラン・ツールの一つ、ブエルタ・ア・エスパーニャのステージレースで生まれ故郷の小さな村を走る。そしてレースと同時刻には兄アンヘルの結婚式が行われるが、新婦カルメンはかつてペペの恋人だった・・・。
高坂氏の自転車好きは一部で有名だが、その甲斐あってステージレースシーンはなかなかよく描けている。
レーサー達は実在の人物をモデルにしている人が多く、お好きな方ならニヤリとするだろう。
だが、この原作の面白さはそれだけではない。
アンヘルの叔父や友人エルナンデスといった、人生の厚みを感じさせる登場人物達。彼らとの何気ないシーンの中に人生の機微が感じられる。
とりわけペペ、アンヘル、カルメンの3人がテーブルに着いて無言で見つめ合うわずか1Pのシーンにはその要素が凝縮されている。
それこそがこの物語の魅力だと思う。
そんな物語がスペインの広陵とした風景の中で語られる。文字通り風を感じることのできる希有な作品だ。
その魅力をこの映画に感じ取ることは正直できなかった。それが残念でならない。
ただ、チャレンジする意欲は買いたい。
高坂氏の今後に期待する。
なお、原作の続編「スーツケースの渡り鳥」も同じスタッフですでにアニメ化されているらしいが、こちらは未見なので機会を得て観てみたいと思う。
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スピード感やら、実車感やら |
ずっと気になってはいましたが、ようやく見る機会を設けることができた。
実は非常に期待薄でDVD鑑賞に臨んだのですが、久しぶりに集中して見ることができた。
最近の映画作りは、内容も映像もてんこ盛りで長丁場となりがちですが、本作品は、無駄な
く、コンパクトにまとめられていて映画作りの基本を見たような気がします。
内容においても、自転車レースの臨場感を感じることができた。
風による砂埃、気温の上昇など刻々と変わる気象条件や、レーシングチームの確執、選手の背
負った背景など、分かりやすく丁寧に描かれている。
チームプレイとして逃げに出た、逃げに出るしかなかったぺぺ。それを追う各車
終盤のデットヒートまでのドライブ感はアニメならではの臨場感に満ち溢れている。
フィニッシュ直前の荒々しい描写は素晴らしい。各選手の激しい息遣いが聞こえてくる。
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これは買いだよ。Venga! Venga! |
47分という短時間の中に、大人の鑑賞に堪え得るドラマを織り込んだ良質の作品。
これは絶対に買いですよ!
自転車レースには素人の私ですが、アンダルシアの乾いた大地を駆けるレーサーたちの心意気や
レース自体の醍醐味を感じることができ、ぜひ本当のレースを見てみたいものだと思わずにはいられなかった。
ああ、自分もロードレーサーを手に入れて、風を切ってどこか遠くへ行きたい!
Venga! Venga!
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名作!! |
『ウェールズの山』と共に生涯を共にできる作品と出会えた。
すべてを語らず、観るものにまかせる。大人のためのアニメだ。レースシーンもいい。