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1972年から73年にかけてオンエアされた、特撮アクション時代劇「怪傑ライオン丸」のリメイク…とは言うものの、設定やストーリーは大幅に変更さ れており、これはもう「怪傑ライオン丸」のルックを一部踏襲したオリジナル・シリーズと解釈するべきだろう。
大根仁監督が脚本も手がけたエピソード1、2は、続々と繰り出される映像とセリフ、また舞台となる2011年のネオ歌舞伎町の風俗や人間関係などがテンポ良く語られておいて飽きさせない。
ライオン丸に変身する獅子丸役の波岡一喜は「幻星神ジャスティライザー」でクールなキャラクターを演じたが、ここでは一転。初登場のカットからして、 股間をぼりぼりと掻く、冴えないホストを終始ハイテンションで演じ、次々に降りかかる災難を呪うかのような、トホホの表情が哀れみを誘う。波岡のこうした演技は、「仮面ライダー電王」でも見ることができる。
オリジナルとは大きく異なるものの、その独自の世界観、遊びごころたっぷりのセリフなどから、何か新しい特撮ヒーローものが誕生しそうな予感に満ちた、上々の滑り出しだ。（斉藤守彦）

深夜特撮の傑作には「牙狼」などが存在しますが、この作品も負けてはいませんよ!とにかく下品なテンションが面白いし、アクションがかっちょいいです。はっきりいえば、よく見るヒーローとは違い、貧弱…最終回まで貧弱。でも逆にこれが好感!

ホストの獅子丸、キャバ嬢のサオリ、コスプレイヤーのジュニアなど個性豊かな登場人物が好きです!

オリジナルのライオン丸を知ってる方にはどうかな?と思いますが、ここまで設定を心機一転させたスタッフに敬礼(^-^ゞ

流石！深夜帯ドラマ！
好き勝手にやってくれる！
それがまた痛快！（笑
中々楽しめたドラマとなった！！！
最後思いっきり出演者達を殺戮するところなんか正に深夜ドラマだからこその演出！

まあ納得できない点と言えば最後、石橋蓮司が簡単に倒され過ぎっちゅ?こと位かな！？（笑

お気楽な人生をただ過ごす人間が選ばれし者として戦う運命だとしたら？

通常のドラマならその運命を受け入れ、敢然として悪と戦うヒーローとなるでしょう。
しかし、この「ライオン丸G」は違います。
異形の者へと変わってしまうことと使命へのとまどい、恐れはずっと主人公と共にあります。
しかしその運命から逃れることも出来ず、周囲をも巻き込んだ戦いの毎日が襲いかかるのです。

と書くと暗めのシビアなものを想像されるかもしれません。
が、そこは出演者にお笑いの芸達者、そして渋い実力派俳優さんの演技を多数交え、
全体としてはコミカルタッチ、しかしなかなかにディープなドラマを見せてくれます。

「特撮もの」を目的に見るものではないと思いますが、アクションは格好いいです。
それ以上にCOOLなのがヘタレホストの主人公獅子丸と周りを取り巻く人々。
通常のヒーローものでは考えられないような設定の人物ばかりで最高です。
少々お下品な人物が多いので（笑）、真面目一本という方々には向かないかもしれませんが。

とにかく「取り敢えず面白いものを見たい。」と思ってられる方には絶対のオススメです！

変身前に人間性としてのカッコ良さを求めている人
登場人物（ヒーロー側）に清廉さを求めている人
…あと尾崎豊の熱烈なファンの人には向かない作品だと思われます。

果たして「ライオン丸」の名を冠する必要があったのか

そんな風に意見されてもおかしくない作品ですが、まあまあの傑作です。