ストーリーは、北海道の高校にて三年になってから付き合いだした二人が
受験・卒業などの将来や今楽しいこととをまぜこぜにしながら、時に笑い、
時に喧嘩する日常を追う、というもの。
前段のストーリーを書くときに困ったのが、あまり台詞を覚えていないこと。
確かに映画を観たのですが、ストーリーや映画よりも、「二人で自転車通学
ってうらやましいな」とか「川べりで二人話してるときに茶化されてるな」
とか、エピソードのほうが印象的でした。
ドラマ『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』などで脚本を手掛
けた北川悦吏子さんが満を持して初監督をしています。
ちょうどドラマを見た世代であるアラサーにとって、高校時代の日常を切り
出している本作品は、青春時代に戻れる映画と言えそうですね。ちょっと、
気恥ずかしくて目を逸らしてしまうシーンもありました。
また、主演は北乃きいと岡田将生です。特に、北乃きいファンは、映画の
最後の笑顔は必見ですな。また、彼の勉強を邪魔しちゃ悪いなと思いつつ
会いたいとベッドの上で悶々とする姿もいじらしくて良かったですね。
そうそう、北川悦吏子監督の初恋は「悪気無しに冗談でいじわるしてた友達
から助けてくれた男の子」だけど「顔は覚えてない」そうです。エピソード
だけ覚えている、と。僕も、本作品の鑑賞後に近い気持ちになりました。