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人気ランキング : 9801位
定価 : ¥ 4,935
販売元 : ジャパンホームビデオ
発売日 : 2007-08-24 |
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珠玉のかわいらしい恋愛映画 |
いやあ、よかった。
いわゆる時間限定のロードムービー。
やられた。おもしろかった。
せつない感じと、かるいユーモアと。
素敵なセリフ。素敵なストーリー。
そして、素敵な音楽。
日本映画を数多く見てきたが、トップクラスのおもしろさ。
こういう映画を見ると、なんだか刺激を受けるというか、
元気をもらうというか。明日への活力になるというか。
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日常生活のヒトコマをいとおしく描く。 |
鍵をなくしたひと夜のおはなし。
あのとき、あともう一歩がふみだせなかった恋がなんどもフラッシュバックして、さいごは鍵と、もうひとつの大切なものを探しだす。……のかな?最後の主人公の気持ちがどういうものか、観る人によって解釈が変わってくるんだろうな。それもこれも含めて、いい映画だと思います。
「迷猫」とか「春眠り世田谷」とかを見て、山田監督の作品についていけない……と思った人。この作品はついていけます(笑)。主人公の心の揺れとか、妄想とか、はしゃぎっぷりとか、ウンウンって共感できる。
それから、元カレの良介サン、娘のヒナちゃんはもちろんのこと(この父娘すがたに違和感まったくナシ!)、キャストのひとりひとりのせつない思いや表情が、すべて愛おしくて愛らしい。
妙に心惹かれたのは、良介サンの今カノとストリートミュージシャンかな。変にリアルな感じ。「こんな自分は嫌だ」って思いを抱えて、でも朝はやってくるから歩き出す。見ていてちょっと元気になるシーンです。
あと、フォッフォッ加藤さんのつかいかたが絶妙(笑)。あの状況であんな人が横にいたら、ほんとに心細くなりますね。
もちろん、山田監督テイストはしっかりありますよ。特に「あんな路線バスありえな?い」って感じですが、まぁ、あれはネコバスみたいなものかと。そこは右脳を働かせて見ると、いいシーンだと、私は思います。
「なめくじキャサリン」こんどはロングバージョンで♪
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退屈 |
好みなんでしょうね、大半を早送りで見てしまいました。
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鍵をみつけに |
単純に、物理的に、鍵がないお話なのかと思っていました。
でも、鍵はただの鍵ではなかったんですね。
主人公を通り過ぎて行くいろいろな人物とそれぞれの「鍵」。
もどかしいほど淡々とすれ違う思い。
寓話的に織り込まれ、ちりばめられる小さなエピソード。
どの人物も、自分の中の、ある一面に通じるものを持っていて、
いろいろな角度から心をくすぐられました。
見失っている鍵を、自分も探す時が来るんだろうな、と思いました。
そして、「なめくじキャサリン」を語る大森南朋さんの声が沁みます。
一番、泣きそうになりました。