ギリシャ神話は面白い。物語が叙事詩になっているからだ。叙情的な日本人からすると、『肝心な場所はそこじゃないだろう』と思わず突っ込みを入れたくなるところが山ほどある。(作中ではナンバーワンキャバ嬢こと岩佐真悠子がこのツッコミを入れる役どころになっている)
この作品の面白さは神様が関西弁(関西弁の自然さからみて、声優は関西弁ネイティブだと思われる)、人間が標準語をしゃべることで、神様に妙な生臭さを与えていることにある。あくまでも神様が主人公で、神様がボケで人間がツッコミのような面白さを演出することに成功している。
神話時代というのは、法律も医学もなければ哲学も倫理学も宗教もない時代ゆえに非常に混沌とした面白さもあり、それゆえにアニメパートを見ると『セックス以外にすることないんかい!』と関西弁でツッコミを入れたくなる面白さだ。でも、これを見てキャバクラで話のネタにしても、絶対『ヤレない』と断言できる。残念ながら。
つい先日終了した、日本テレビ系深夜バラエティ番組のDVD化。
キャバクラでアフターを成功させるため、今週も大学教授は
「ギリシャ神話」のエピソードを使って口説き始める。
・・・という体(てい)で「ギリシャ神話」をわかりやすく紹介する番組。
何でもDVDになるものですね。
これまでほんの少ししか知らなかった「ギリシャ神話」について、
「ホイチョイ」系のキャラクターによるコメディタッチのアニメで
たいへんわかりやすく観ることができます。
トロイの木馬、イカルス、セイレーン、ポセイドン、などなど
おなじみのキャラクターやエピソードのオンパレード。
知ったつもりだったの話の本当のストーリーが良くわかります。
また、意外やエッチ系の話が多く、むかしの神話の「おおらかさ」
を知り、その逆に残酷な話も多いのですが、アニメがソフトなので、
楽しんでみることが出来ます。
「ギリシャ神話」が、日常生活のあらゆるところに影響していること
が紹介されていて、本当に驚くことばかりです。
ドラマパートの渡辺いっけいと岩佐真悠子のやり取りも、
なんともおかしく、特に岩佐真悠子のあっけらかんとした
突っ込みもまた楽しいです。
エンディングのテーマソングも面白い。