前作と異なり、笑顔が多く見られるが、似たような笑顔しか
撮れていなくて、トータルで見ると凡庸な印象になっている。
つまり、いつもの木村晴の写真集。石井めぐるだから買ったけど、
その理由で買ったとしても、不満が残る作品。キャリアが全然違う
加納典譲の1冊目以下の出来。衣装のセレクトやロケーションだけは
良いのだけど、それをここまでツブせるってのは、山岸伸同様、
無駄にキャリアだけはある写真家だよなぁ。
石井めぐる全作品の補完目的以外の購入は、おすすめしません。
ハジけ方はモノ足りないが、前作より表情に柔らかさがみられるのはヨイ。
ただ、今作には「コレッ!」という一枚がない。
差し障りなく、お決まりアングルを一巡してオワリという感じ。
DVD用カメラより一等席で撮影したのだから、さぞ力作と期待したがそーでもなかった。
彼女自身の成長は見て取れるので、製作サイドとの相性がイマイチだったのだろう。
次作に期待。