書店でこの写真集を見かけたら、まず手にとって表紙をよく見てください。それから裏返して裏表紙を。これであなたは、この写真集のベスト・ショット2枚を見たことになります。いや、もしかしたらこの2枚しか見るところはないかも知れません。
な?んだかなあ、これは。パッとしない写真集であります。
高校の制服のスカートをまくって下着(実は水着)がチラ、が一つの売り物らしいが、こんなに何枚もページを使うほどの”見もの”とも思えず。と言って、他にたいして売り物もないのだから悲しくなる。めぐるの豊かな胸の魅力を捉えたショットも皆無に等しい。
また、すべての写真が荒い粒子の仕上げとなっているのがなんとも寒々しくて、モデルの魅力までもが摺りガラスの向こうへ押しやられてしまったような空疎な印象を与え、これも失敗だろう。
何をやりたかったのか、さっぱりわからぬ一作。これもまた、作家は”芸術”と言い逃れるのか。
なかなかのムチムチ具合で、クリームレベルの写真が好みの方には、お勧めでしょう。
でも、牛乳を口の中に溜めてみたり、口をゆすいで吐き出す瞬間の写真などは、そこはかとなく想像力を掻き立てられましたが・・・(笑)。
まぁ、そんな感じですか。