由衣ちゃんはデビュー曲が「雨」のカバーでした。
その時点で彼女の音楽の方向性は定まっていたのかなと。
シングルでも思っていたことですが、由衣ちゃんの甘くて透る声と、80年代を思わせるアイドルポップの楽曲が非常にマッチしています。
曲そのものは地味な感じですが、裏を返せば落ち着いているし、適度な爽やかさが心地よいです。
世界観も、高校生の素直な恋模様が多くて可愛い。
シングルも一纏めになっているし、ミニアルバムとは言え、全体を漂うアイドルポップスの王道とも言える雰囲気は凄い。
歌がうまいとは言えないものの、曲とのバランスが非常に良いので気にならない感じですし。
今のアイドルにはない、少し懐かしめの温かなアイドルポップスが聴きたい方にはお薦めです。
初回のDVDも、由衣ちゃんのいい表情が満載です。
アレンジされた「愛は勝つ」を映像でも楽しめます。
これぞ「由衣緒正しきアイドル」と言える、青春の薫り漂うアイドルPOPなミニアルバム。
実際、彼女の甘い声と丁寧に作られた楽曲がマッチして中々の佳作といえるアルバムに仕上がっている。シングル4曲、カップリング1曲、新曲が3曲の計8曲。アイドルが好きでも、そうでなくてもお勧めの1枚。初回版には「愛は勝つ」のDVDが付き、日なたのような彼女の笑顔も楽しめます。