前半は、小説にされていない書き下ろし・CLAWLESS HAWK(コミックス4巻)、
後半は番外編・凍てついた翼とスペシャルショート・クリスマス編を収録。
1994年から1997年までの発表作・最初と最後に描かれた物です。
400ページ以上たっぷりと濃い絵を楽しめます(笑)
表紙もミラの中では恥ずかしくなく(爆)高耶さんカッコ良く描かれています。
前半は水菜先生の地元・大阪が舞台のアクションたっぷりで格好いいボクサーストーリーです。
下間頼廉・初登場の雑賀孫市が出て来て夜叉衆はピンチが続く上、小説・9巻と10巻の間に中るので、
ブラック景虎様と直江の応酬にはハラハラ・ドキドキさせられ通しです。でもゲストの友情話は泣かされます。
相変わらず高耶さんは人たらしですし、直江は老けているし(笑)
浜田祥子さんの漫画を通していますが、流石ファンな方だけあって桑原ワールドの魅力を壊されません。
また、凍てついた翼は、14歳の可愛く、色気も出てきた高耶さんと、意外にカッコイイ三井(失礼)と
まだブラック入る前の譲(苦)と小学生の可愛い美弥ちゃん、
高耶さんの成りたい職業に影響した家裁調査官・人格者(!)葛西さんのお話です。
不良は怖く、不快感も味わいますが、三井は信長をソフトにした感じでゾクゾクしますよ(笑)
葛西さんと話す、親子の問題は皆考えさせられると思います。先生の深い洞察力は健在です。
原作同様、痛い話になりますが、最後は譲との掛け合いが楽しく救われます。
あと、数ぺ−ジしかありませんが、モテル高耶さんとバラとじゃれ合う直高(萌)は必見。
セリエミステリーで読まれた方も居るでしょうが、完全に時間軸がずれている・恋人未満な直高と
BL好きそうなOLの突っ込み・直江けちょんが少し入っていて楽しませてくれます。
締めは浜田先生のあとがきです。本当にミラージュを愛されていて、また笑わせて下さいます。
…長々と語ってしまいましたが、買うのを迷ってらっしゃる方にはお勧めです。
全く知らなかった方でも、説明が結構織り込まれていますので愉しめると思いますよ。