〜〜劇場公開時にも鑑賞しましたが、なんともヘンテコな映画です。たとえば、津軽三味線を題材にしていながら、作り手が津軽三味線に関心を持っていないことは明らかだったり、本筋とは関係ない枝葉のエピソードに妙に拘ることで、せっかく乗りかけていた観客の気持ちをトーンダウンさせたり、といった風になにかにつけてバランスが悪く、映画としては、これど〜〜うなのよ、と呟きたくなることが往々にしてありました。公開当時、その演出や脚本に批判が浴びせられたのもむべなるかな、という気もしています。
ですが
この映画はおそろしく誠実でまた愛らしい映画だ、といわざるをえません。作り手たちが心から楽しんで作ってる。それが画面からストレートに伝わってくる。そんな映画って結構最近は観てないなあ……そ〜〜ういう意味ではもし機会があれば、目を通しても決して損をしないんじゃないでしょうか。いろんな楽しみ方の出来る一本と言えるかもしれません。とりあえず☆4つ。〜〜
映画はアニメーションやCGが組み込まれ、それを苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、違和感無くそのキュートさにとっても楽しめました。
三味線の道具や演奏。随所に本物が織り込まれていて厚みが出ていると思います。オーディオに凝れる方は音にこだわってみるといいかもしれません。
特典も素晴らしく、本編コメンタリーの裏話は嬉しかったです。
柏原くん目当てでしたが、映画、共演者、三味線とどんどん魅力にはまっていきました。お気に入りのDVDになりました!買ってよかった!という感じです。